圃場整備工事とは昔の田んぼ(1枚あたり1,000m2~2,000m2)を1ha(1ヘクタール)などの大規格にする工事の事です。要するに小さい田んぼを大きくして効率を高める工事の事です。表土下の土質の種類や石の有無で整地方法などが変わってきます。圃場整備は整地工、用水路工、排水路工、道路工に大きく分けられます。
工事の流れとしては
- 旧構造物撤去工(整地工)
- 旧道、旧水路撤去工(整地工)~新規道路盛土(道路工)
- 排水フリューム布設(排水工)
- 用排水路工『管布設』(用排水路工)
- 整地作業(整地工)
- 道路整形~敷き砂利(道路工)
大まかな流れは上記の様です。
1.は田んぼの中にあるヒューム管や側溝類、取水、排水の塩ビ管などの撤去作業です。
2.は今までの農道や昔の土水路の埋戻し工事です。
3.は開水路の布設作業です。
4.は近年増えてきた管による用水や排水を道路下に埋設していく作業です。
5.はブルドーザで土砂を配分し、均平に仕上げる作業です。
6.はバックホウにより道路の法面や天端を仕上げ、砂利を敷く作業です。
圃場整備の仕事は国交省などの道路工事と違い考え方が特殊です。
田んぼの高さが基準になり、道路は田面+〇〇cmなどの考え方で施工します。
国交省しかやった事がない技術屋がほ場整備をすると設計値通り作ろうとしてしまい、
道路高や畦畔高が高くなり過ぎたなんて失敗談を良く耳にします。
これから圃場整備を初めて担当する技術屋さんは木を付けて施工してください。